【kuri様よりキリリク小説】
勘違いが生んだもの
街中が色とりどりのライトに染められ、自分たちには関係ないと思いつつも、やっぱりどこか心が浮き立つ。
贈り物もなければお祝いをするわけでもないが、それなりに興味がある以上、飾られたショーウインドーにはついつい目がいってしまう。
さすがセントラル、『恋人への贈り物に!』やら『大切な家族へ…』などといったキャッチコピーのもと、数々のアクセサリー、おもちゃ、小物…
はぁ、とあまりの品の多さにため息をつきながら、オレはホテルへと向かった。
ソファにねっころがりながら手帳を見ていると、フロントマンに声をかけられた。
「エドワード・エルリック様にお電話です」
「…オレに?」
思わずアルと顔を見合わせる。
とりあえず部屋を出て電話を受けると、聞こえてきたのは。
『あ、エド?』
「…ウィンリィ?」
機械鎧の整備もこの前やってもらったとこなのに、一体なんの用だろうか。
『あのさ、最近寒くない?』
「へ?」
予想外の問いかけに固まる。
「そりゃ…冬って寒いもんだろ」
『あはは、そうよねー』
「わかってんなら聞くなよ…」
『ちょっ、まだ切らないでね?!』
「…まだ何か」
『ひどーい!せっかく人がマフラーを編んであげてるのに』
…マフラー?
「…どういうこと?」
この時期に、手編みのマフラーなんて。
『ウィンリィちゃんが、マフラーを編んでるってことです』
オレ自惚れますよ、ウィンリィさん。
『送ってあげるから楽しみにしててね』
「…おう」
緩む口元を片手で覆う。
やべ、こんな顔、アルの前じゃできねぇ…
じゃあね、というウィンリィに返事をし、受話器を置く。
(関係ないと思ってたのに…)
ライトアップされた街。
飾られたプレゼント。
そんなもの、関係ないと…
(期待していいのか?)
わざわざ電話をくれたり、そもそもマフラーを編んでくれてるなんて。
それなら自分も何か用意するべきだろうと思い立ったオレは、ちょっと出て来る、とだけアルに告げてホテルを出た。
電話から三日。
オレたちのもとに、一つの紙包みが送られてきた。
ウィンリィからだ!とアルは喜びの声をあげる。
電話の内容は黙ってたから、アルは中身を知らない。
オレは少し緊張しながら、でも素っ気ない風に装い、袋を開ける。
左手を突っ込めば、指先には毛糸の柔らかい感触…
「…え」
取り出したのは、紛れも無く目的のそれ、濃いめの紺色をしたマフラーで。
白い毛糸でイニシャルが入っていることにウィンリィのこだわりを感じた…のも一瞬だった。
「…D?」
アルの疑問の声に、答えが見つからない。
言わないけど、オレだって同じことを思ったのだから。
ウィンリィに聞くまで詳細はわからない。
…が、これだけは確実。
(期待しちゃいけなかったんですね…)
fin.
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kuri様のサイトの7600hit踏んで、書いてもらっちゃいました。でへへ☆
エド→ウィンでギャグをリクエストさせていただきました!
あん、もう!兄さんたら顔にやけすぎだって!
大好きなウィンリィからの贈り物だけど、勘違いだから!!
でもそんないたたまれない兄さんが大好きだ。
ありがとうございました!!
ちなみに、相互記念小説はこの続きになっているのです★