【kuri様より相互記念小説】






ふたつでひとつ



ウィンリィからの電話で、淡い期待を抱いていたオレのもとに届いたのは、なぜか『D』のイニシャルが入ったマフラーで。
その理由を問い詰めるべく、アルと一緒にリゼンブール行きの汽車に乗った。

「兄さんってホントに電話苦手だよね」
「あ?」
「だってさ、理由聞くだけなら別に電話でいいじゃん」
「あー…」

それには事情がありまして。
オレはトランクに視線を落とした。
中に入っている袋。
綺麗にラッピングされていたのだが、荷物で潰れていないか心配だ。

そんなオレの様子を見てなのかどうなのか、アルはフフッと笑う。

「そっか、会いたいんだね」
「…」

あの電話以来、そういう感情を否定できなくなったから、困ってるんだ。




ちょっとウィンリィ借りる!とばっちゃんに言って、ロックベル家に着くや否や家を出たのが五分前。

「なんなのよ、一体!」
「あー…うん、この辺でいっか」
「?」

だいぶ早歩きだったから、もうロックベル家も見えない。
これだけ離れりゃバレないだろ。

「まず一個目。…あれ、何」
「あれって?」
「…マフラーに書いてあった字」
「…ああ!」

にっこり笑って、ウィンリィは言う。

「あれね、最初デンのために作ってたの」
「…」
「そしたらつい人間用の長さで編んじゃってさ、ほどくのもったいないから、だったらエドにあげようかなーって」

じゃあ何か、オレのためだと思ってたのはホントに勘違いだったのか。

「ごめんね、外すのすっかり忘れてた」
「いや…」

オレがショックなのはそこじゃないですよ、ウィンリィさん。

「…ま、いっか」

本題はこっち。
わざわざこいつを連れ出した理由。

「二個目。…つーかこっちが本題なんだけど」

ポケットにしまっておいた紙袋。

「勘違いしたオレからおまえに」
「え…?」

ウィンリィは大きな瞳をさらに丸くして、オレと袋を交互に見比べる。

「…開けていい?」
「どーぞ」

ドキドキする。
ウィンリィもきっとドキドキしているのだろうが、オレはきっと、それ以上にドキドキしてる。

「…わっ」

淡い水色の手袋。

「マフラーのお礼に手袋ってのもどうかと思ったんだけど…」
「…エドが選んだの?」
「おう」
「センス、よくなったね」
「…」

バカにしてるつもりはないんだろうけど、やっぱりなんかムカつく。
…でも、そんな想いも。

「えへへ、ありがと」

この笑顔の前では、無力化するんだ。

fin.








***** 思春期ばんざい!(いきなりなんだ)
プレゼント貰ったり渡したりして、もしかして私のために?ドキドキ★
なんて二人とも顔を赤らめているぐらいが萌えです(^u^)
でもウィンリィ喜んでくれて良かったね、兄さん!(ほろり)
ありがとうございました★★

ちなみに、キリリク小説の続きになってます★